ピーターの法則

ピーターの法則 創造的無能のすすめ

ピーターの法則 創造的無能のすすめ

職場の無能なアイツが、いかにして無能に成り果ててしまったか?ということをテーマにしている本。*1

冒頭からその答えは出ていて、「元は多かれ少なかれ有能な人間が、無能な人間になってしまうポジションまで昇進し続けるからだ」という答えがついており、それを本書ではピーターの法則と名づけている。

本全体に渡って、ピーターの法則が、どのようにして成り立っているか、いかに例外なく成り立っているか、この法則を踏まえて我々はどうするべきか*2、ということを説明している。

この本の中心的な考えは、「人類が常に進歩・向上を目指すが故に、その進歩の上にある落とし穴に必ず落ちる。それでは向上ゆえに不幸になっているだけである。」ということにあるのだろう。

*1:ここで言う無能か有能の基準は職場の上司から見たものなので注意。全人類的に有益な存在かどうかで有能・無能と分類しているわけではない。

*2:結局は、ほどほどの昇進で満足し、昔ながらの生活を守りながら現状のほどほどを楽しむのが一番、というのが結論らしい