ルイ・ヴィトンと鞄について

最近ヴィトン鞄を2つ手に入れました。相変わらずキモヲタビンボーですが。

特にヴィトンに興味があったわけでもなく、ついこの間までヴィトンについて何も知らなかった状態だったので、いくつかおぼえたことを書いてみます。初心者向けのエントリーです。

(オタクが書くヴィトンのエントリーは少ないはず…)

ヴィトンのあらまし

まず、略歴などはWikipediawikipedia:ルイ・ヴィトンを参照。要するに世界に展開しているいわゆるハイブランド系の鞄屋さんですね。鞄以外にも財布やベルト、服や靴も取り扱ってます。

ルイ・ヴィトンwikipedia:LVMH(モエヘネシー・ルイヴィトン)という会社が経営してます。つい最近だとHERMES(エルメス)を買収しようとしてました。皆さんの知っているいくつかのブランドはLVMH傘下だと思います。

ヴィトンの生地

ヴィトン製品はそれぞれ、決められた生地が使われています。私の知っている代表的な柄は以下のものです。実際の柄は公式サイト見てね。(ケア方法や素材について載ってます)

モノグラム
ヴィトンといえばこれ、というぐらい有名な茶色の上に黄色の丸とか■とかのマークが規則的に入ってる奴です。知らない人も多いですが、これ自体は塩ビ製です。裏地に布や革を使っていることが多いようです。革は雨に弱いですが、鞄の外側に塩ビを使えば問題にならないので、雨などの水気を気にしたくない人向けの生地です。私の所持しているセカンドバッグがこれです。(ただし外側にヌメ革部分がほぼ存在しており、そこの部分は水シミが出来るので注意。)
ダミエ
モノグラムの柄が■□というようなスクエア柄になったものです。
ダミエ・グラフィット
メンズ用の柄です。私のビジネスバッグはこれです。ダミエ柄が白黒になったものです。モノグラムのような塩ビ系の製品はだいたい同一価格帯です。
エピ、タイガ、ユタ、ノマド
革生地です。全体的にモノグラム系列の塩ビ素材より値段が高いです。特にノマド(キャメル色の無地の革)は高いです。

他の鞄屋さんだと、鞄の素材はブッテーロとかそういった名称で出てくるところですが、ヴィトン鞄は上記のような名前で生地を識別してます。生地が異なる同型の製品などあります。

価格帯

私の知っている価格帯がユニクロと中堅鞄屋とヴィトンとエルメスしかないのですが、値段を比較するとこんな感じでしょう。

特に海外ブランドの鞄は本国より数割増しの値段を日本で付けられていることが多く(TUMI(トゥミ)など顕著)、国内の中堅鞄屋さんと価格差が大きく付いています。どうりでみんな海外の免税店でブランドものを購入するわけです。

そのため、個人輸入できるなら個人輸入してしまったほうが安いです。ヴィトンについては一度転送サービス(フランスヴィトン→転送サービス住所→自宅へとリダイレクト配送して海外購入する)を用いてフランスから輸入しようとしましたが、日本のクレジットカードが使えず断念しました。

正直、鞄としては内容以上にヴィトン鞄は高いですが、ヴィトンが贅沢な買い物かというと、それはどうも世間で言われているのと違うような気がします。

鞄としては確かに割高ですが、時計に比べても安価ですし、車などと比べればはるかに安いです。アニメのDVDとか複数買うぐらいならヴィトン鞄が買えてしまいます。PCと同じような値段です。

DQNがよく持っているというヴィトンの財布(すくいぬ 何で若いDQNってヴィトンのサイフ買えるくらい金持ってるの?)は5,6万程度〜なのでエロゲ・同人三昧する間に買えてしまうでしょう。よくあるヴィトン=高いという批判は実価格を知らないのだと思います。

ある程度高い鞄のメリット

ヴィトンに限らずですが、

  • たいがい丈夫。長い間もつので、固定資産と考えればそんなに高い気はしません。
  • 修理(リペア)できる。形あるものはいつか壊れますが、ブランド品であれば店舗に持ち込めば修理してもらえます。現地店舗がないブランドでも、百貨店で販売している鞄は海外の生産者とやりとりして修理に出してくれるようでした。修理については購入の際に聞いたほうがいいと思います。生産者と関係の無い鞄屋でも修理できるといえばできるようですが、替えの部品をどうするのかが多少不安です。
  • 見栄えがする。1万以下の鞄と違って、明らかにオーラ的なものが違うと思います。どうせ長く付き合うならある程度値段出しても損はないはずです。
  • 愛着が湧く。私の場合ですが、数千円台の値段の鞄にはどうしても愛着は湧きませんでした。扱いも乱雑になりがちでいくつか昇天させました。

他人に自慢するなり、並べて楽しむなり、ある程度値段のある鞄のほうがいろいろ楽しめると思います。

時計と同じく、もの持ちもよく、そこまで強い流行もない世界だと思っているので、費用対効果は十分じゃないでしょうか。

ヴィトン鞄の修理について

母親からのお下がりでセカンドバッグ(モノグラム・コンピエーニュ)をもらったのですが、いくつかカビが生えていて、そのままではポケットが使えない状態だったので、ヴィトンに修理に出しました。

修理の手順は公式サイトに書いてあるとおり、宅配便で鞄と修理票を送付してヴィトンとやりとりするか、店舗に持ち込むかを選べます。私はヴィトンの店舗に持ち込んで修理してもらいました。

店舗にてリペアをしたい旨、修理してほしい部分を伝え、修理票に氏名住所等を記入し、価格の見積をもらって修理依頼が完了しました。修理完了の日時がその場で伝えられるので、その日に鞄を受け取り、修理箇所を確認の上、修理代金の支払いをして完了です。

外ポケットと内ポケットの2箇所の張替を依頼して、合計で1万円ほどでした。

単純な張替2箇所といっても、張替え周辺部分のパーツは全て一端外さなければならないので、手間等を考えれば妥当な値段かなという気はします。(鞄の修理は元の鞄を創り上げるより手間やお金がかかる場合があるそうです。)ただ、コンピエーニュの該当箇所の張替についてはネット検索している限りいろんな人がカビているので、設計に問題あり、とちょっと言いたい。

ヴィトン鞄の購入について

ヴィトン鞄の購入について、

があります。

店舗に行くのであれば欲しい商品の在庫があるか事前に電話した上で来店したほうが失敗がありません。

私は欲しい鞄がある程度定まっていたので、在庫があるか電話確認して店舗に行きました。実店舗でとりあえず欲しい鞄をいくつか直接確認して、後日、ネットで一番印象に残っていて欲しかったものを購入しました。

ネット購入といっても、楽天などのサイトではなく、公式サイトのe-ショッピングから買いました。ヴィトンの公式サイトから大抵のものは買えます。

楽天などで購入したほうがポイント等付いてお得なように見えますが、偽物をつかまされた場合や返品要求など、いろいろ不安な点があったため、正規店での購入に絞りました。また、ハイブランド系の鞄は新品購入であれば、正規店と他店舗にほとんど値段がないか、逆に他店舗が高いケースが多いので、特に正規店以外で購入する理由は無いと思います。

ネットで注文後、割とすぐに品名表示等無しのやけにデカいダンボールが自宅に届きました。中身は鞄と付属品、レター用カード?、返品シート、やけにデカくて丈夫な紙袋が入ってました。

外装のダンボールに品名等がふせてあるのは途中経路での盗難防止などの理由があるのかな、とちょっと予想。

とにかく、わざわざ店舗に出向かなくても買えます。ファッション店舗に入りづらいオタクでもamazon感覚で買えます。

購入後の感想

購入したのはダミエ・グラフィットのスティーブというビジネスバッグです。

総評すると特に後悔していません。最近買った光BIG冷蔵庫(400L超)より高いくせに片手に収まる鞄というのが貧乏人にかなり不釣合いな気はしますが、こういうのを持つ持たないは人の好き好きでしょう。

で、製品についてですが、

  • 購入した理由の一つとして、見た目ヴィトンっぽくないという理由で購入してます。知らない人が見ればまずどこの鞄か分からないはずです。実際知人に見せても分からないようでした。
  • かっちりしたシルエットが好きで購入したので、シルエットにはまったく文句はありません。
  • しかし、私が鞄に求めるトートバッグのようないい加減さは持ち合わせていないので、多少使いづらいです。ポイポイ物を放り込める気楽さは無いです。そういうのを求めてこの鞄を買ってはいけませんね…。別途トートバッグを購入しようと考えています。
  • 鞄の枠は堅くカッチリしてます。経年劣化でへにゃへにゃになる心配はありません。
  • ですが、前後の塩ビ生地の膨らみは今後がちょっと心配です。お願いだから太らないで(涙)とたまに思います。
  • 持ち手は革ですが、頑丈に作られているように感じます。
  • 黒い生地と白い金具の対比は好きです。おもちゃっぽくて嫌いという人もいそうですが。
  • 鞄の中にノートPCを固定するためのマジックテープ付きの板が付いています。まだiPad程度しか固定したことがありませんが、耐衝撃性とかは無いと思われるので、ノートPCを安全に運びたいなら別の鞄を検討したほうがいいです。時代的にはそろそろSSDメインのノーパソが主流になるから、杞憂かな?
  • 細かいツールなどを運ぶためのポケットもいくつかあります。使い勝手は他の類似鞄とあまり違いは無いはず。
  • 携帯電話入れがありますが、iPhone4は入りません。残念。小型のガラケー用です。

数年後にまたレビューしたいです。

ほかヴィトンについて

  • ヴィトンのだいたいの鞄には製造番号というものが付いているようです。google:ヴィトン 製造番号でググれば、どこに製造番号が付いているか載っています。製造番号から製造年月と製造工場が分かります。手持ちのビジネスバッグについてはどこに付いているか発見できず(涙)
  • たまに値段改訂があります。最近は円高なので円高還元かと思いきや、一部アイテムは値上がりしてました。なんなんだろう。

おわりに

こんな長いエントリー書いたの初めてかな。疲れた。